「小料理ともか」でお出ししている日本酒のご紹介
日本酒は、常時30種類以上ご用意しています。
冷酒が20種類ほどと、ひや(常温)のお酒が10種類ほどです。
あっさりしたお酒よりもお米の味がしっかり感じられる旨口タイプが多いのですが、
店主自身が実際に飲んでみて『お客様にコレを飲んでもらいたい!』と思えるお酒だけを
セレクトしています。
「Don’t think.Feel!」byブルース・リー
薀蓄とか難しいことは置いといて、有名無名もお蔵の規模も関係なく、
お客様ご自身の舌で、五感で感じてほしいのです。
ビール、焼酎など、少しはご用意がありますが、あくまで日本酒がメインです。
当店では「とりあえずビール」というお客様は少数派で、
「とりいそぎおススメの日本酒」でスタートされる方がほとんどです。
ひやのお酒はもちろん、冷やしているお酒も、生酒でも、にごりでも、大吟醸でも
ご希望があれば、なんでも熱燗にもぬる燗にもさせていただきます。
可能性は無限大ですもんね。
(貴醸酒等、一部特殊なお酒を除き、日本酒は銘柄・種類に関係なく1合1000円、90ml 600円です)
日本酒は、そのときどきで状態の良いものをセレクトしてご用意しています。
当店での登場頻度の高いお蔵を紹介していきますが、
ご紹介しているすべてのお酒が常時あるわけではありませんので、ご了承くださいませ。
世界遺産の白神山地のお膝元、五能線の電車の走る海岸線からそう遠くない雪深い土地でお酒造りをされています。
もとはアメリカで音楽関係のお仕事をされていた異色の杜氏が、ピンクやブルーなどインパクトのある色のお酒を次々にリリース。
それがまた美味しく仕上がってるのが憎いところ。
面白いお酒も造られてますが、もちろん普通のお酒もしっかり造られています。
蔵の近くの山の中腹から3キロの自家水道をひいて造るお酒は、きめ細やかな旨みがじんわり口に広がります。
煮魚も良いですが、意外と唐揚げなども良く合います。
山本 純米吟醸 美郷錦
純米吟醸 無ろ過生原酒
白瀑 純米 など
どのお蔵のお酒でも「これは大好き!でも、こっちはあんまり口に合わないかな」と多少好みは出るものですが、こちらのお酒は驚くほどすべてが私のストライクゾーンに入ってきてくれます。
上品な甘みをのせた米の旨みがしっかりあり、優しい含み香とともに喉を通るときにはすっと切れていく。
生のお酒も火入れのお酒も実に優等生です。
秀鳳 純米大吟醸 出羽きらり 無ろ過生原酒
特別純米 美山錦 無ろ過生原酒
特別純米 雄町 無ろ過生原酒
純米吟醸 山田錦 など
もとは福島でお酒造りをされていたのですが、先の震災でお蔵が流され、現在は山形のお蔵を借りてお酒造りを続けていらっしゃいます。優しい旨みと程よい重さ、爽やかな酸味がとてもいいバランスです。
25BYからは、たまたま醸造試験場に研究用に残されていたという、かつてのお蔵の蔵つき酵母を使用したお酒も造られています。
震災きっかけで飲ませてもらったお酒ではありますが、だから応援したいのではなく、こんなにおいしいお酒だから応援したいと思うのです。
磐城壽 純米 出羽燦々
山廃純米 出羽の里 生原酒
熟成純米あかがね 雄町 など
優しくて穏やかで、でも芯が通っていて遊び心もある…
まるで杜氏ご本人のお人柄のようなお酒たちです。
震災後に知り合ったのですが、杜氏のお話を聞くにつけ、地元の人に愛されている本醸造にかける思いが伝わってきて、ますます好きになったお蔵です。
酒屋さんと一緒に惚れ込んだ火入れの本醸造の話をしているときに、無ろ過生原酒での出荷をお願いしたところ快諾してくださいまして、すっかり当店での人気商品となりました。
あぶくま 特選純米
本醸造 無ろ過生原酒
本醸造 加水火入れ など
小造りで、毎年たくさんの種類のお酒を造っておられます。
お米の種類も多いのですが、速醸・山廃・生もと…とバリエーションも多く、軽やかで爽快なものから、どっしりした味わいの深いものまで、さまざまな顔を見せてくれます。
いつも元気で面白く話題豊富な杜氏さんのいろんな一面が出ているのかもしれません。毎年「え!そんなことしたんですか?(笑)」と驚かせてくれる方でもあります。
小左衛門 特別純米 美山錦 無ろ過生原酒
純米吟醸 美濃瑞浪米 無ろ過生原酒
生もと純米 備前雄町 3年熟成
山廃本醸造 無ろ過生原酒 2年熟成 など
貴醸酒の無ろ過生原酒や貴々醸酒など、珍しいものも入ります。
名古屋からそう遠くない住宅地のなか、古い町並みを残す街道沿いにあるお蔵。
24BYから、このお蔵で手腕を振るう若き杜氏が新しく立ち上げたブランドが菊鷹です。
山廃造りでは、同じ精米歩合でお米と酵母を変えて「吟醸らしさ」「純米らしさ」を演出してみせ、また剣菱蔵らしい厚みのある旨みを引き出し、速醸のお酒では、大阪の天野酒で山本SPと名を馳せた頃を髣髴とさせるジューシーで爽やかな酸味をまとわせています。
火入れのお酒の落ち着いた大人の雰囲気もまた良いものです。チーズとの相性は抜群です。
菊鷹 山廃純米吟醸 熊本酵母 無ろ過生原酒
山廃純米 16号タンク 無ろ過生原酒
山廃本醸造 無ろ過生原酒 など
1年熟成タイプが入荷するときも。
ただいま速醸のお酒は欠品中です。
大台町という日本有数の降雨量を誇る大自然のなかで、こぢんまりと、しかしながらテンション高くご家族でお酒造りをされています。
その家庭的な雰囲気と絶妙なバランスをとる熱さがあいまって、旨みと酸味がまったりと絡み合いつつキレていく感じのお酒です。
山田錦のルーツとも言われる伊勢錦を復活させ、短棹の伊勢錦の開発に尽力されたお蔵でもあります。
脂ののった焼き魚や、からすみなどと合わせると、相乗効果抜群です。
酒屋八兵衛 特別純米 無ろ過生原酒
山廃純米 備前雄町
純米吟醸 備前雄町 無ろ過生原酒
純米吟醸 伊勢錦 など
お客様に癒着?と笑われるほど、仲良くさせていただいてるお蔵元。
当店のお酒は基本的に日替わりですが、美冨久酒造さんのお酒だけは5種類ほどは必ず飲んでいただけます。
山廃造りでお米の旨みたっぷりの昔ながらの「美冨久」ブランドと、ガンダム好きな社長がプロデュースした爽やか系「三連星」シリーズの二本立て。
「三連星」は、3酒3様にお米も精米歩合も酵母も違って、お好みの分かれるところですが、お好きなタイプのお酒がわかりやすい3種類となっています。
醤油ベースのお料理に良く合います。
美冨久 山廃本醸造 (ともか オリジナルラベル)
山廃純米3年古酒
山廃純米16BY(当店限定蔵出し)
三連星 純米大吟醸 無ろ過生原酒
純米吟醸 無ろ過生原酒
純米 無ろ過生原酒 など
他にも季節ごとに、他では飲めない特別なお酒が入っていることも…
流暢な大阪弁で話すイギリス人、フィリップ・ハーパー杜氏が「僕たちは自然にお酒を造らせてもらってるんやから邪魔したらあかん。」という発想で造るお酒が玉川です。
濃厚でいて鋭くきれ、アルコール度数の高いものは徹底的に高く、癖があるのになぜかクセになる味です。
ハーパー杜氏とはお酒に対する考え方が良く似ていて、二人で日本酒に限らずお酒の話を始めると止まらなくなってしまいます。
実はポテチが一番良く合うんじゃないかと思っています(笑)
玉川 山廃純米 雄町 無ろ過生原酒
山廃純米 白ラベル 無ろ過生原酒
純米吟醸 祝 無ろ過生原酒
山廃純米(2年熟成)火入れ原酒 など
熟成年度の古いものなどや、TimeMachineも入ります。
IceBreakerがあるときも。
当店から一番近いお蔵元で、お酒造りをいろいろ経験させていただいたお蔵でもあります。
杜氏である社長のキャラの濃さと反比例して、酒質は年々きれいに安定してきているようです。
毎年1本、変わったお米や造りにチャレンジされるので、その出来も楽しみなところ。2年ほど熟成させた生のお酒がふくよかで私は好きです。
「金鼓」は4代続くブランド。高めの熱燗にするとじんわり疲れた体に染み渡ります。
大倉 山廃特別純米 備前雄町 無ろ過生原酒
純米吟醸 ひのひかり 無ろ過生原酒
純米吟醸 ひのひかり 無ろ過生原酒
金鼓 山廃上撰 など
味見と称して、リリース前のお酒を特別に分けていただいたりすることも…
「強い麹と強い酒母が強い酒を造る」
信念の熱い杜氏が醸す花巴は、どれを飲んでも間違いなく花巴主張を感じます。
酵母無添加の「花巴」は、味が濃くてがっしり系。
「はなともえ」のシリーズは爽やかで優しい一面も。
「水もと花巴」はヨーグルトっぽい乳酸が感じられます。
旨みの強い本醸造は「お酒をしぼるときに旨みを酒粕に残さず、すべてお酒に乗せたい」という杜氏気合の逸品です。別名「花ともか」(笑)。私がお手伝いにいくと、必ずモロミが元気になるそうです。
牛肉や鴨肉など、濃い味やジューシーな油ものと相性が良いお酒です。
はなともえ 純米吟醸 吟のさと 無ろ過生原酒
本醸造 無ろ過生原酒
花巴 山廃純米 山田錦
水もと純米 無ろ過生原酒
山廃本醸造 など
生熟成させて、驚くほどまろやかになったお酒も、多々あります。
大手酒造が居並ぶ灘の小さな小さなお蔵元。
お蔵の老朽化のため、25BYからご近所の「白鶴」さんの一角を借りられてのお酒造り。「蔵が変わっても、大黒正宗らしいしっかりした味わいを」と頑張っておられます。
腰が据わっているというか、しっかりしているので「なまさけ」を常温で置いておくと素晴らしい熟成をしてくれます。宮川大輔さんソックリの営業さんのお話も楽しいです。
大黒正宗 原酒 3年以上熟成
なまさけ(当店常温放置) など
笑顔の印象的な社長さんは、全国各地に営業に出る有名人(笑)。
華やかな香りのするタイプ、味がしっかり乗っているタイプ、爽やかにキレるタイプ、湧き上がる甘さのあるタイプ…いろんなタイプのお酒を造られてますが、すべてに共通するのは、社長の優しさで包み込んでくれるようなお酒だってことです。
甘みのあるお料理よりも、塩味の効いたお料理のほうが合いそうです。
川鶴 純米吟醸 備前雄町 無ろ過生原酒
特別純米 さぬきよいまい 無ろ過生原酒
仕込み第一号 讃州オオセト 無ろ過生原酒 など
とっても可愛らしい女性杜氏の醸すお酒なのに、なんとなくお酒は男っぽいイメージです。
若波はしゅっとしたイケメン。
蜻蛉は仕事のできる男前という感じでしょうか。
蜻蛉は通年出荷のもの(茶)以外に、同じ造りのお酒を黒・白・青・赤と季節によって火入れの状態の違いなどで呑み比べられるように出荷されます。
季節ごとにいろんな蜻蛉をお楽しみいただければと思います。
茶蜻蛉は冷やしても常温でも美味しいのですが、熱燗からの燗冷ましがとても美味しいです。
福岡の名産小松菜を使ったスパニッシュオムレツがベストマッチ。
蜻蛉 (茶)特別純米
(黒)特別純米 無ろ過生原酒
(赤)特別純米 ひやおろし など
季節ごとに違う蜻蛉が入ります。袋つりの黄金蜻蛉があるときも。